2017年12月23日
1-4 地域における事業の形をした資産
ファンドはローカルプロジェクトアセット
深尾:ところで、当社では「ファンド」のことを「ローカルプロジェクトアセット」と呼ぶことにしたんですよね。
野池:はい。私たちは、社会的投資での投資対象となる地域での事業一つひとつを、自然や人、知恵、文化など地域の多様な資本によって引き出された「事業の形をした資産」と捉え、「ローカルプロジェクトアセット」と呼ぶことにしました。同時に、社会的投資という一般の投資との違いを鮮明にしたいという思いもあります。
深尾:インパクト投資家の観点からすると、地域社会への眼差しや社会的な意識を資産化するという意味もあると思います。
野池:地域の社会的な事業への資金の流れが、社会的インパクトや地域のイノベーションにつながり、そこから生まれるお金がさらなるインパクトを作っていくようなエコシステムができると地域はもっと力強く続いていけるようになるのではと期待しています。
深尾:そうですね。投資の作用によって、地域の「ソーシャル」の意味が変化していくのではないかとも思っています。その意味でも期待したいです(笑)。
ところで、今後、具体的にはインターネット上で、ローカルプロジェクトアセットの選択、申し込みなどが完結できる仕組みを構築していくんですよね。
野池:はい、現在、鋭意制作中です。こちらもお楽しみに(笑)。
まとめ
野池:そろそろ時間もきました。今回対談という形でお伝えしてきたわけですが、少し硬かったですかね。
深尾:ですね。世間話的にならないところも否めませんが(笑)、少しは、私たちの考えや思いも伝わるのではないかと思います。
野池:今後、社会的投資に取り組む人たちや、様々なローカルプロジェクトアセットな方々と対談して、その内容をここでお伝えしていければと思っています。
深尾:今日はどうもお疲れ様でした。
野池:少しハードでしたが、楽しかったです。ここまでおつきあいいただいた読者の方にお礼を言いたいです。ありがとうございました。
おわり