2017年12月28日
京都信用金庫様、龍谷大学LORC様と連携協定を締結
プラスソーシャルインベストメント株式会社、京都信用金庫、龍谷大学LORCの3者が 社会的投資推進に関する協定を締結
〜三者連携による社会的投資推進のためのエコシステム構築を目指す〜
2017年12月26日に、弊社(以下、PSIという。)と、京都信用金庫(理事長 増田寿幸、京都市下京区)、龍谷大学 地域公共人材・政策開発リサーチセンター(以下、龍谷大学LORCという。)(センター長 白石克孝、京都市伏見区)の3者は、密接に相互協力及び連携することを通じて地域社会における社会的投資の基盤整備を図り、豊かで自立した持続可能な地域社会の実現を図ることを目的として、地域における社会的投資推進に関する協定を締結しました。地域の金融機関と協定を結んで社会的投資の推進を行うのは、全国初の取り組みとなります。
PSIは、社会的インパクトがある事業を多様な事業主体と共に組成してまいります。それらを個人投資家の皆さまに販売する事業を行うにあたって、京都信用金庫様と連携することで、より広くそして多くの市民のみなさんにソーシャルビジネスやローカルビジネス、またその背景にある社会の課題を知っていただく機会にできると考えております。社会的投資という手段で持続可能な地域づくりに多くの市民が参加できるエコシステム構築の第一歩となると考えています。
協定締結後の記者会見において、京都信用金庫の増田理事長は、社会的投資に高い期待を表明され、ソーシャルビジネスなどをはじめとする投資環境について「個人が投資できる先は、増えてきていると感じる」と背景を述べられました。今回の協定の意義について、「店舗窓口では、インターネットでは難しいきめ細やかな商品説明ができる。地域の社会的事業への投資をご紹介することは、地域の金融機関として融資以外に果たすことのできる大切な役割の一つである。これは『こころざしのマネー』を取り扱うことであり、地域の応援者としての投資家を、PSIとともに共同発掘していくことが大切で、そこに『暖かい資金の循環』が生まれることは、地域の持続可能性をたかめることに通じていく。PSIには、お客様の心を掻き立て、応援したくなるような事業の組成を期待したい。」とコメントされました。
一方、龍谷大学LORCの白石センター長は、「投資先となる地域の社会的事業の、社会性や社会的インパクトの評価の指標開発、社会的投資のエコシステム構築の面で教育研究機関としての力を発揮していきたい。今回の協定締結によって、大学に求められている、地域との連携を実践的に進めていけると期待している。」と述べられました。
協力連携事項
(1) プラスソーシャルインベストメント株式会社、京都信用金庫は、社会的投資を地域で活性化させるため、相互に協力し地域において互いの機能を補完しあうこと。
(2) 龍谷大学地域公共人材・政策開発リサーチセンターは、プラスソーシャルインベストメント株式会社、京都信用金庫と協力して、社会的投資やそのエコシステム構築について、研究面で支援すること。
(3) その他、上記目的を達成するために必要な事項。
弊社は、本協定締結を機に、京都の中小企業やソーシャルビジネス等に対して、個人や機関投資家などからの投資を推進・増加させるエコシステムを構築し、京都の地域活性化や新しいサービスの創出に向けて連携して取り組んでまいります。またこの京都モデルをきっかけに日本各地で社会的投資が普及・推進されることに寄与していきます。
関連
京都信用金庫様 ニュースリリース https://www.kyoto-shinkin.co.jp/whatsnew/n17-0350.htm
社会的投資とは
社会的投資とは教育・医療・福祉等の社会課題解決を目的とした投資・融資で、現在のグローバルな市場規模は4兆円程度と言われています。日本においても、2013年のG8サミットを機に国際的なタスクフォースが発足する等、厳しい財政状況に直面する先進国各国では政策ツールとしても浸透し始めましたが、各地域における取り組みについて目を向けてみると、具体的な展開はまだ進んでいない状況です。